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OpenToonz、アニメーション制作ツールのオープンソースプロジェクトについて AnimeJapan 

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2016年3月26日にAnimeJapanで開催された「アニメーション制作ツールのオープンソースプロジェクトについて」のレポートです。

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アニメーション制作ツールのオープンソースプロジェクトについて
ドワンゴが進めているアニメーション制作ツールのオープンソースプロジェクトについてお話し致します。

OpenToonzについて

https://opentoonz.github.io/
本日リリースされたOpenToonzは、2Dアニメーション制作ソフトです。
OpenToonzの特徴は、誰でも無償で使用可能なオープンソースプロジェクト、ジブリでの使用実績(もののけ姫以降の作品で活用)、ローカライズ済、ラスター/ベクター両方の作画方式、といったところ。
現状では、アニメーション制作プロダクションにおいて、予算的/規模的な問題でシステム開発者を雇うのは難しいという現実があり(例外はジブリで、かなり早い段階からシステム開発者を雇っていたそうです)、そこで制作ソフトをオープンソース化することで、エコシステムを構築できないか?というのが、ドワンゴ側の狙いのようです。
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OpenToonzは、修正BSDライセンスで提供。ウインドウズ/マックの双方に対応し、商用/非商用問わず利用可能。誰でもソースコードを改変可能。かなり自由なプラットフォームですね。日本のアニメ制作のデファクトスタンダードにするという、強い意欲を感じられます。

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OpenToonzは、元々はイタリアの制作ツール「Toonz」です。
20年くらい前のことだそうですが、ジブリがアニメ制作のデジタル化を考え始めた時に、三本のソフトを評価したそうです。一本目のソフトはベクター系だったため、絵とのなじみを考えて断念。残り2つのビットマップ系ソフトの中から、映画クオリティの映像がストレスなく使えるということで「Toonz」を選んだそうです。
その後「Toonz」がベクター化するタイミングでジブリは開発元と交渉し、独自カスタマイズの許諾を得て、そこから開発をスタートしていった。これが「Toonz ジブリエディション」です。
そして、「Toonz ジブリエディション」を今回オープンソース化したものが、「OpenToonz」となります。

OpenToonzのソフトウエア構成

総合制作ツールOpenToonzと、スキャンツールのGTS(Windowsのみ)、2つのソフトで提供されます。
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OpenToonzの機能

デジタルペイント

アンチエイリアスで作業可能。絵とパレットのデータが独立しているので、仮色での作業が簡単です。ゴミ取りや隙間修正などの機能も充実しており、使いやすそうです。
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撮影

時間が縦に流れるタイムライン、ノードツリーでエフェクト合成、解像度を考慮した実寸で扱えるなどの特徴を持つ
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エフェクト

ニューラルアートプラグイン、雲の写真に対し、プロによる作画をエフェクトとして活用し、アニメ背景のようなタッチの雲の画像を生成するエフェクトプラグイン。
他にも、入射光エフェクトや波ガラスなどのプラグインが既に用意されている。
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スクリーンショット(2016-03-28 11.03.54)

その他

既存のワークフローとの互換も考慮し、部分的な導入も可能。
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GTSの機能

スキャンツールGTSは、ジブリで開発されたもの。
作画リテイクなどの書き直しが発生した場合も、初回スキャン時と同一の設定で撮り直しが可能で、同じタッチを再現。
エプソンのスキャナDS-50000で設定済み。
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オープンソース化を選択した理由

OpenToonzは、オープソースプロジェクトなので、製作者、開発者の様々なフィードバックを得ながら開発を進めていきたい、とのこと。ソフト開発者はGitHubで、映像関係の研究者もエフェクト制作の形での参加を期待。エコシステムを実現し、多方面への波及効果を期待している模様です。
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まとめ

意欲的なプロジェクトに感じられます。アニメ制作のメインストリームになる可能性を秘めているのではないでしょうか。今後に発展が楽しみです。

OpenToonzは、現在開催中のAnimeJapanのカドカワブースで公開中。実際に操作することもできるので、導入を検討中にプロダクションは現地を訪れてみてください。

OpenToonz概要

https://opentoonz.github.io/

・2Dアニメーション制作ソフトウェアです。
イタリアのDigital Video社が開発し、株式会社スタジオジブリのカスタマイズを経て、
ジブリ作品の制作に長年使われてきたソフトウェア「Toonz」が基になっています。
ドワンゴはDigital Video社とスタジオジブリの協力を得て、このOpenToonzのプロジェクトを開始します。
・商用・非商用問わず、どなたでも無料で使用することができます。
・オープンソースで公開され、自由にソースコードを改変することができます。
・映像表現に関する学術研究とアニメ制作の現場とをつなぐ、あたらしいプラットフォームを目指しています。

OpenToonzの元になったソフトウェア「Toonz」は、「もののけ姫」の一部のカットで使用されて以降、ほぼ全てのスタジオジブリ作品の仕上、色指定、撮影工程*に使われています。「借りぐらしのアリエッティ」以降は社内でもカスタマイズが行われ、制作スタイルに合わせてより使いやすく進化を重ねてきました。
※仕上、色指定、撮影
手描きの絵をスキャンするところから、最終的な画面を組み上げるところまでの各工程。

オープンソース/どなたでも無料で使用可能
OpenToonzはライセンス*に基づき、自由にソースコードを改変することができます。商用・非商用問わず、無料で、どなたでも使用することができます。プロの現場はもちろん、個人制作、学校教育の場など、アニメーション制作に関わるあらゆる場でお使いいただけます。

OpenToonzには、スタジオジブリで社内開発された、アニメーション制作に特化したスキャンツール「GTS」をはじめとして、制作現場の声を聞いて改良を重ねてきた、他のアニメーション制作ソフトにはない機能を備えています。

ドワンゴは、OpenToonz向けの画像処理用プラグインエフェクトSDKを新たに開発しました。このSDKを使って、どなたでもOpenToonzにエフェクトを追加できます。映像表現の研究者であれば、成果をプラグインエフェクトとして開発・公開することで、現場からの迅速なフィードバックを得ることができます。

・エフェクト
プラグインエフェクトSDKを用いて、ドワンゴの研究チームが開発したエフェクトを公開します。
ディープラーニングの技術を応用した、絵の画風を自動変換するエフェクトや、
制作環境がデジタル化される以前の、往年の作品に見られるようなケレン味のある入射光を
生成するエフェクトなどがあります。

・スキャンツールGTS
連番スキャンを動画番号に対応付けて
効率よく行うことが可能
4タイプのスキャンに対応
(白黒/カラー、2値化の有/無)
スキャン設定が保存可能。これにより、
カットの一部を再スキャンする際に作業を再現できる
TWAIN規格に対応

・推奨環境
OpenToonzを快適にご利用いただくためには、以下の環境が必要です。

Windows
Microsoft Windows 7 SP1/8.1/10 (64bit必須)
Intel Core iシリーズ プロセッサ
4GB以上のメモリ
500MB以上のストレージ空き容量
1280×1024ピクセル以上の
解像度を持つディスプレイ

OS X
OS X 10.9以上
Intel Core iシリーズ プロセッサ
4GB以上のメモリ
500MB以上のストレージ空き容量
1280×1024ピクセル以上の
解像度を持つディスプレイ

また、GTSを快適にご利用いただくためには、以下の環境が必要です。
Microsoft Windows 7/8.1/10
Intel Core iシリーズ プロセッサ
2GB以上のメモリ
8MB以上のストレージ空き容量
TWAIN規格対応スキャナー(ドライバーソフトも含む)
※EPSON DS-50000を推奨しています。

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